山祥では千曲市や長野市で日頃いろいろなお宅の駐車場を作っておりますが、やはり家ごとにすべて立地条件や施工条件も異なり、一応図面を作成しても特に「水勾配」については現場の施工時にかなり悩まされるお宅もあるところです。
基本的に高低差のほとんどない平坦な敷地の場合や、下の画像のように既にある駐車場の増設等の場合、どうしても必要な水勾配が取れない場合もあるのです。
(かなり平坦なため、家方向に通常の勾配をつけると玄関周りの地盤と摺り合わなくなります)
(既存の駐車場の奥に増設の場合、やはり既存駐車場の勾配が弱いため接続部で水が溜まる恐れがあります)
そのため時々縦の(奥行き方向の)勾配が2%程度まで取れない現場もありますので(奥行き5mで10cmの高低差の土間コン勾配が山祥では多いところです)
こんな場合は左右に勾配を変えるか、スリットなどを入れて<水の逃げ道>を作っておいてそこに水が流れ込むような勾配としたり、とにかく一軒ごとに違うためそれぞれの立地や隣接するお宅にもご迷惑が掛らないように、これだけは結構緻密に現場で考えるところです。
いずれにしてもどんなに条件が厳しい現場でも、土間コン打って・・・<水が溜まる>ということは致命的なことですから、基本的には仕上がりや見栄えよりも、この勾配の決め方が駐車場などでの土間コンクリートでは一番の検討事項でもあり腕の見せ所かもしれません。
これもあくまで違和感無く、そして水が溜まらない土間駐車場は、当たり前のようであってなかなか苦労しているところでもあるわけですし、やはり家の建つ部分の地盤が元々高すぎず低すぎず建てられていることも大切なことなのですね。
建築時にはぜひ工務店さんとよく話し合っていただき、前面の道路と家の玄関ポーチを降りたところでの地盤はやはり最低20cm以上の高低差がほしいかもしれません。
この水勾配・・・・過去もこの先もずっと手を抜けない強敵です。
☆家を建てられて外構でお悩みの方はまず駐車場を作っていただきたいと思います。
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